■ 第1回 「アンデウソン・シウバと闘うには」 ■
 
 第1回目は、修斗が誇るミドル級チャンピオン桜井"マッハ"速人選手が、8月26日大
阪にてタイトルマッチを行うことになり、その相手は何者なのかという点を検証したい。アンデ
ウソン選手は修斗初参戦にして、加藤選手をボコボコにし、一気にミドル級のトップコンテ
ンダーに居座った選手である。所属はお馴染みシュート・ボクセ、身長は180cm以上あ
り手足が長く打撃を得意とする選手。メッカ・バーリトゥードを初めムエタイにも出場、去年
の8月の大阪で桜井選手と闘ったルイス・アゼレド選手をリベンジマッチにおいてKO勝ちし
ている選手。

 桜井選手は格闘技通信にてめずらしく「弱点が見当たらない。(攻略法を)誰かに教え
てほしいくらい。」と発言している。では、アンデウソンは世界のマッハがとまどう程強いのか
?実際にルイス・アゼレドをKOした話を聞くと相当強いのであろう。そして、加藤戦を見る
限り打撃は本当に得意である。パンチも早いが試合に出すことの無かったヒザが彼の得意
技であることは有名。ヒザに関しては桜井選手もかなり警戒している様子。では寝技はど
うか?関節技を見ることはできなかったが、ディフェンスは出来そう。そして何よりも押さえ込
むのに加藤選手は苦労していた。体は細いが手足が長く引き締まった筋肉を見ると力も
強そうだ。これは、セーム・シュルトのミドル級版と言えるのではないか。

 では、桜井選手はどうすれば良いのか?まず、打撃。桜井選手は相当打撃が強くて上
手い。しかし、いかんともし難いリーチ差が壁となる。打撃に関して距離を作るのは(相手と
離れるのは)かなり危険。得意のローを思いっきりぶち込みすぐに組み付くか、懐に入る。
この時中途半端な頭の位置だけは絶対に禁物。ヒザだけは食らってはならない。他の打
撃ならタフな桜井選手のことだから食らってもお返しができ、逆にKOするチャンスもあるだろ
う。

 そして、寝技になったら。絶対に下にはならない。案外懐が深く腰が強く感じるかもしれ
ないが、こういう相手には組んだ時の勢いで倒していくに限る。両者差し合いで止まってし
まうと、倒すのに手間取りヒザの餌食になる。調度先日のパンクラスでジェイソン選手が佐
々木選手を飛び込み様組み付いて、勢いでテイクダウンを取ったような形が理想的。次に
グランドで上になってしまえばこっちのもの。長い手足が絡んで来るだろうがお構いなしに打
撃を放つのが良い。なんと言っても桜井選手の上からの圧力はミドル級レベルを遥かに超
えているのだから。アンデウソンもびっくりして思うように動きが出来なくなるはず。逆にこれが
通用しなかったら自分よりも強い相手がいたということ。

 そして、上からもしくは下からの関節を狙うとなると腕十字なんかは気を付けた方が良い
だろう。鈴木みのるがセーム・シュルトに十字を決めに行った時、完璧な入り具合かと思わ
れたところを外されたのが印象に残っている。肘の支点が他の選手と違い、物凄く決め難
いのではないかと思われる。どちらかというと絞め技がベスト。

 以上色々偉そうなことを書いてしまったが、もし桜井選手が勝てないと言うことになれば、
現時点での他のミドル級の選手では勝つことが出来ないことは確実だ。とにかく、ベストの
体調で試合に臨んでもらいたい。そして、府立体育館には行ったことがないのだが、会場
が暑いようだと、分が悪い。リングの上がとっても涼しいことを祈って。マッハがんばれ!!







SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO